会の構成と終わりの演出
三回にわたり
怪談『牡丹燈籠』朗読の
主に表現に関するキーポイントをおはなしして参りました
が リアル朗読会を出来る限り成功にもっていくには
読みの練習だけでは完全に不十分なのでございますね
「出来る限り成功に」
と申しますのは
100%を確約できない言い訳 でございます
が
努力だけでは完璧な結果を出せない理由がいくつかあるのでございます
これについては またの機会にお話いたしましょう
はなしを本筋に戻しますと
リアル朗読会では
読みの稽古と同じくらい大事なのが
会の構成です
ここをいいかげんに 見切り発進いたしますと
朗読にミスがなくても
ご自身では「うまく読めた!」と感じても
今一つ盛り上がりに欠けるイベントに終わってしまいます
リアル朗読会を成功にもってまいりますコツは
何はともあれ
お客様の視線で考える ことです
お客様側に立って今一度
会全体を俯瞰してください
でないと
開催側の達成感のみマックス!
なんて言うイベントに終わるのでございますね
朗読を披露する側の達成感は
お客様の満足があればこそ!
でございますよ
では
リアル朗読会では
具体的にどんな構成・工夫が必要でありましょうか?
二つの場合で考えてみましょう
■一人で開催する場合
■何人か(グループ)で開催する場合
まずは
■一人で開催する場合
いざ朗読会を開催するとなると
多くの方が 何人かのチームを組んで
とお考えになるでしょう
・一人ではすごく不安
・仲間と一緒なら安心
と言うのが大きな理由かと存知ます
が
読みの稽古 会の構成に関しては
一人で開催するほうがよほど楽なのでございますね
特にプログラムの組み立てについては絶対に一人の方が有利です
コワガらずに 是非チャレンジしてみてください
全文朗読となりますと
約30分 これはあくまでも目安ですね
読む速度も 間の取り方もそれぞれ違いますから
ので だいたい30分とお考えください
そういたしますと
一人で開催する朗読時間の
ジャストぎりぎり
でございますので
ここは 抜粋朗読などなさらず
思いきって全文朗読してください
時間の制限におさまるなら
断然 全文朗読です
理由は いろいろございますが
まずひとつは
拍手のもらいが全く違います
全文朗読の方が より多くの拍手をいただけます
ここのところは
また別の機会に詳しくおはなしいたしましょう
つまり ひとり朗読の場合
一番拍手がいただける方法で
他のメンバーと 読みの稽古などのすり合わせも一切なく
悩むことなくプログラムが作成できると言うことです
ご披露するのは一作品ですからね
成功も失敗も
すべて我が身一つにかえってくる
と言うのは 案外気楽なものですよ
忘れてならないのは
始まりのあいさつ
お集まりいただいたことへの感謝と
もうひとつ
ここが肝要です
これから始まる物語
『牡丹燈籠』に興味をもって頂くおはなしを
1分以内でやってみてください
では具体的にどんなふうに?
それは 是非私の講座へお越しください!
お客様に興味をもっていただくと
お客様の物語への集中力が違ってくるのでございますね
会場のざわつきや居眠りを極力減らせます
つまり ご自身が
非常に読みやすい環境で読み通せる と言うことです
読みやすい環境づくりは
ご自身の工夫で整えることができるのです
その一つが 構成なのでございますね
あ それと
終わりのごあいさつは丁寧に!
とっておきのコツをお伝えしましょう
読み終わりましたら
作品の雰囲気にひきずられて
みけんに深いしわを寄せ
深刻な表情で
いつまでも静止しないでくださいよ ここ大事です!
読み終わりましたら
一呼吸おいて
お客様に にこっといい笑顔で!
これが つまりは物語の終わりをお客様に伝えることになるのです
このタイミングで 拍手がおこるのでございますね
終わったことがハッキリわかる
拍手のきっかけを
しっかりとご自身でつくってくださいね
次回は グループで開催の場合 です
読んでね!
最後までお読みいただき ありがとうございました!
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