さーかす書房 拍手のための朗読再考

リアル朗読会を成功に導く戦略

テンポよく出来たら大成功!

速記本:落語にチャレンジ!

 

では 第三問 見て参りましょう!

大前提は

さーかす書房の朗読方法で読むならば

つまり

作品読解から朗読表現を考える

これが土台設定でございますよ

*開催時間は1時間

 

お題は

演目:田中貢太郎圓朝の牡丹燈籠』を

三人グループでリアル朗読会を開催する

会の形態は以下のA・B・Cの三通りとします

 

A. 『牡丹燈籠』一作を3人のリレー形式で最初から最後まで読む

B. 『牡丹燈籠』一作をパーツで読みわける:3パーツに振り分け

     パーツ1  地の文

  パーツ2   男性セリフ6役 

                        萩原新三郎・伴蔵・平左衛門・白扇堂勇斎・坊主・新幡随院良石

  パーツ3     女性セリフ3役 お露・お米・おみね

C. 三人が違った三作品を読む ただしメインは必ず抜粋朗読で

 例)メイン:田中貢太郎圓朝の牡丹燈籠』は確定

   サブ1   :   ?

   サブ2   :   ?

 

で 第三問は

この3方法A.B.Cのうち

問3 Cのサブ1・サブ2にはどんな作品をもってきますか?

 

ヒントは『牡丹燈籠』との関連性を熟慮すること

具体例として

あくまでも『牡丹燈籠』朗読会でございますから

メイン作品を盛り立てる作品チョイスにしぼります

以下はホンの一例です

 

まずサブ1作品

ミソは 

田中貢太郎圓朝の牡丹燈籠』が

翻案ものであるということ

これについては7/25投稿記事をご参照ください

落語の祖:三遊亭圓朝大師匠の

『怪談 牡丹燈籠』がもとになっております

こちらも青空文庫掲載作品です

これをまずは 使いましょう

じゃぁ どの部分を?

切り抜く場面をミスったら

朗読会を開催する前に会はドボンッです

心して抜粋箇所を選びましょう

ここが腕の見せ所でございますよ

 

先もお伝えした通り

圓朝『怪談 牡丹燈籠』は全129ページ(青空文庫

さぁて どこを切り取りましょうか?

こんな時こそ お任せください!

本に詳しい朗読講師ですから(もう よろしいて)

一つのご提案といたしまして

青空文庫のページで申しますと

88頁後半 伴蔵のせりふ~

90頁前半 伴蔵のせりふ 

読む分量は1頁半強ほどですね

メイン作品を引き立てるちょうどよい分量です

この場面は

落語で申しますと「栗橋宿 お峰殺し」の場面です

新三郎の下男・下女として働いておりました

伴蔵・おみね夫婦の末路 そのクライマックスです

金に目がくらみ 主人である新三郎を裏切った二人は

新三郎亡き後

江戸を離れ その金を元手に荒物屋を始めます

やがて商いも相当に大きくなり

世間から旦那とよばれるまでに成り上がります

ところが満れば魔が差すと申しますか

伴蔵は女:お国とよい仲に

(実は お国はお露の父親の後妻なんですね

本家本元:圓朝の物語は

因縁が因縁を呼ぶ複雑なつくりになっております)

ホンの浮気が本気となり

伴蔵は女房:お峰を惨殺します

 

ま ここを朗読するとしまして

最大の課題は

これは落語速記本でございます

つまり 文言が落語そのものなんでございますね

セリフの連続です

そして修羅場です

朗読の技量が問われる演目でございますね

メインを引き立てながらも

実は名脇役あっての と言うところまでいけば大成功です

セリフ ことに人物の使い分け

そして間の取り方が

お得意な方が是非にご担当ください

ゆめゆめ じゃんけんなんかで

役割分担を決めてはいけませんよ

お客様に喜んでいただく

そこ一点集中で会をプロデュースしてください

なにとぞ!

 

ではもう一つの作品は?

 

チョット長くなりました

サブ2については 次回におはなしすることに致しましょう

自宅庭 姫檜扇水仙

最後までお読みいただき ありがとうございました!

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