さーかす書房 拍手のための朗読再考

リアル朗読会を成功に導く戦略

大公開!朗読講座カリキュラムとミニ作品解説

作品読解が表現を探る土台

 カリキュラムありの授業なら読解のための時間に余裕が持てます

 

🔳前回までのおはなし

【年間学習予定に基づいた朗読講座】

さーかす書房朗読講座は

一年のカリキュラムを組み立てて

学習を進めるスタイルでございます

カリキュラムは毎年新規更新!

10月頃に次年度の予定表を配布しております

【プログラム内容】

一年に

・短編・中編を3~4作品

・作家さんの偏りを極力避けながら

・ジャンルも色々にとりまぜた

学習プログラムでございますよ

【カリキュラムのねらい】

受講生さまがご自身の上達を実感できる講座スタイルです

あらかじめ学習内容を知ることで叶う効果

・朗読への意欲が違うのでございますね

継続力が違って参ります

当講座では開講以来同メンバーさまで5年目になります

・「お出掛けを朗読につなげよう」コンセプトに合致

 お出掛けの予定が立てやすいのでございますね

そして一番の重要ポイントは

・さーかす書房朗読講座は作品読解が基本

 時間に余裕をもって予習ができるのでございます

 

 

ま これも

・本に詳しい

・選書ノウハウに長けた

さーかす書房だからこそ可能な

講座スタイルでありましょう

まさに

朗読会お客さま・講座受講生さまともに

「物語を楽しむ(楽しめる)朗読」を実現する

斬新かつモデル授業と申せましょう

 

と言ったところで

前回は終わりました

えー?そんなオチやったぁ?

 

では具体的には

如何様なカリキュラムであるのか?

 

今回は

今年度使用のカリキュラムを大公開!

こちらは

アリオ鳳セブンカルチャーで開催しております

朗読講座

『こころ晴れ晴れ朗読メソッド』でのカリキュラムでございます

堺にお住いの皆さま

お待ちしておりまーす!

今年度使用 朗読講座カリキュラム

字 小っやちゃ!

受講生さまにお配りしております形式のまま

ご覧いただいておりますよ

実際はA4サイズプリント1枚

 

🔳左欄

・選書ジャンルのご紹介と

・ジャンルがもたらす学習効果

を解説しております

🔳右欄

学習する作品の簡単な解説です

・作品・作者のミニ解説

・選書理由つまり学習のねらいでございますね

 

さーかす書房朗読の選書基準は

🔳選書は話題性・地域性・季節感を大切に

何しろ

リアル朗読会でいかにより多くの拍手をいただくか?

をお題目にしております講座でございますので

即戦力となる演目(作品)が大前提でございますね

 

即戦力ポイントは3つ!

・話題になった事柄

・地域性

・季節感

でございますね

 

前記カリキュラムで

即戦力ポイントを解説いたしましょう

実際の取組み順序は以下となります

プリントの読み上げは

講座では一切いたしません

おうちで

読んでいただければわかるので☆

プリント内容を

プリントに書かれていない事柄で解説しております

なので

受講生さまは

いつも忙しくペンを走らせてらっしゃいますよ

「退屈な座学」からの脱却!でございます

つまり以下は

私が講座でしゃべった内容とお考えください

 

【実際の学習順序と選書理由(プリント掲載補足)】

1.『二月堂の夕』谷崎潤一郎

(短編小説・随筆)

2月から3月にかけて学習しました

分類といたしましては

短編小説

となっておりますものもございますが

随筆要素が多分に感じられる作品でございます

関西と言う地域性と季節感を考慮した選書でございますね

奈良は世界的な観光地でございますが

ことに関西人にとってはお馴染みのお出掛けスポットでございます

また

東大寺二月堂のお水取りはあまりにも有名な3月の伝統行事です

つまり

日本古来からの伝統を知ることができる作品でもあるのですね

お馴染みの場所や行事は

朗読会にお越しのお客さまも

かつて見たことがある風景の可能性大!

でございますので

作品に描かれている情景をイメージしやすい!

退屈しない朗読の最大ポイントは

お客さまに物語をいかに映像化していただけるか?

読み手はこの工夫を駆使する必要があるのでございます

「わたし 行ったことあるわ!」

「あの時はお友達といっしょだったのよね」

「すっかりご無沙汰してしまったけど」

「あの方 お元気かしら?」

てなことでございます

・ある種の懐かしみ・郷愁を感じる

それがつまりは

・ストーリーに心を寄せていただける大きな要因でございますね

しいては

・集中してお聴きいただける

イコール

・読み手が作品を読み通すことが出来る環境が整う

と言うことでございますよ 

 

2.『源氏物語』「花宴」紫式部/与謝野晶子:訳

(古典口語訳)

4月から7月頃まで取組みました

選書のヒントとして毎年活用させていただいておりますのが

NHK大河ドラマ・朝の連続テレビ小説

何と申しましても

国民的テレビ番組

大人気でございますね

多くの方がご覧になっている番組でございますので

これもまた

朗読会のお客様に興味を持っていただける素材となります

今年は『光る君へ』:紫式部の生涯を描いた作品でございます

ので 源氏物語をチョイス

中でも「花宴」

桜の花をめでる宮廷行事を描いた場面です

学習取組み時期を4月頃に設定いたしました

もう一点

「花宴」について申しますと

この場面の出来事が

結局

主人公:光源氏の運命を大きく変えることになるのでございますね

華々しいばかりであった人生に

大きな影を落とすことになるエピソードでございます

ま そう言った意味でも

54帖から構成されております『源氏物語』の中の

ひとつ大切な1帖でございますよ

また

口語訳はたくさんあるのでございますが

もちろん著作権フリー作品範囲で

何と申しましても講座開催地が

でございますので

堺ゆかりの大歌人与謝野晶子の口語訳を選書いたしました

地域が輩出しました作家さん

と言うのも選書ヒントになりますよ

また古典作品の場合

服装・部屋の設え・生活の決まり事

などなどが

イメージしにくいものです

朗読は作品の映像化が

読み手・聴き手ともに重要です

それを補い助けてくれるのがテレビドラマなのでございますね

 

3.『押絵と旅する男江戸川乱歩

怪奇小説

・日本を代表する作家さん

・その作家さんの自信作

と言うのも選書ポイントでございましょう

加えて

もう一つ

・本年の話題に沿って

と言うのが選書理由でございますよ

作品のイントロが

富山湾の蜃気楼なのでございますね

蜃気楼を見たことで

不可思議なことに巻き込まれていく

と言った設定になっております

光の屈折現象である蜃気楼

レンズ好きの乱歩の最も乱歩らしい作品の1作でございます

今年は北陸新幹線が開通されました

富山への観光CMも華やか

かつ大々的に放映されておりました

東京スカパラ カッコよすぎー!

作品も汽車での出来事なのでございますね

旅愁を誘うではございませんか!

こう言ったことを

作品読み始めのごあいさつとして取り入れますと

お客さまの作品への共感もまた増すものでございます

 

4.『年とったカシワの木のさいごの夢』

  アンデルセン/矢崎源九郎:訳

(児童書・翻訳作品)

この作品はまだ取りかかっておりません

11月頃になるかと存知ます

副題が「クリスマスのおはなし」なのでございますね

クリスマス会に演じる作品としてご提案いたしました

子どもに向けて書かれた作品でございますが

むしろシニア世代におススメの内容となっております

ほんとうにしみじみとした味わい深い一作でございますよ

つまり

さーかす書房が常々推奨いたします

年齢バリアフリーな作品(演目)でございますよ

 

★ボーナステキスト:『手術』小酒井不木怪奇小説

乱歩を学習するにあたっての

参考作品(資料)として

配布いたしました

講座では学習いたしません

あくまでも自主学習に

ご活用いただくための配布作品です

不木は医学博士としても大きな実績をのこされた作家さんでございます

海外の推理小説

当時は総じて探偵小説と分類されていたようですが

たくさん翻訳なさっていました

で 

このジャンルにおいては

日本作品は海外に比べてまだまだ!

と言うご感想をお持ちでしたが

そんな時

雑誌編集者から

一つの短編が持ち込まれたのでございます

書評依頼でございました

それが『二銭銅貨

乱歩初の短編作品でございます

読んでみたところ

なんと 素晴らしい作品だ!

これなら海外に引けを取らぬ

と言うことで

不木博士は

二銭銅貨』の書評をお書きになりました

つまり

乱歩を世に送り出したお一人

と言ってもよいでしょう

そのことがきっかけとなり

乱歩・不木 

二人の親交が始まったのでございます

多くの書簡のやり取りもあったようですね

 

不木作品『手術』

いわゆる百物語スタイル設定で

「探偵趣味の会」と称する仲間が集い

一人順番ずつ恐怖物語を語るのでございますね

テーマは「食人」

つまり

人が人を食べる

と言うことでございます

こわすぎー!

とうとう最後の語りに登場いたしましたのが

一人の女性でございました

彼女はかつて看護婦(作品表記のまま)

でありました

ある婦人科手術がきっかけで

看護婦であることをやめたのでございますね

 

その手術とは・・・

著名な産婦人科医師であり大学教授が

執刀いたしました公開手術

公開 と申しますのは

開業医らのための研究講習であったのでございます

彼女はその手術を補助する看護婦であったのです

教授は

「わたし 失敗はしませんから!」

を地で行くような

今で申しますならば

「ゴッドハンド」

であったのですが

あろうことか

その公開手術の際に

とんでもない事態が起こるのでございます

ところが

教授のその失態を知るのは

手術を間近で見ていた彼女のみ

さて彼女が見たものとは!?

 

こちらの作品も

もちろん

著作権フリー作品でございますね

青空文庫で読むことができます

つまり

朗読演目としても活用できますよ

 

情報としてお伝えするだけでよいかとも存知ますが

私はプリントアウトしてお配りしております

当世 ペーパーレス時代やよ!

手元にテキストが現物としてある

と言うのが

朗読学習の初動にはたいへんに重要なのでございます

 

さーかす書房朗読講座

学習作品のラインナップを

ご覧いただきました

来年度のカリキュラムですか?

もちろん!

既に用意が出来てございます

来月に配布予定です

どんな作品か?

それは是非

ご受講いただきまして(^O^)/

きっと

お楽しみいただける内容かと自負しております

あ お伝え申し遅れましたが

一年計画ではございますが

途中からでの受講も全く問題ございません

十二分にお楽しみいただけ

しかも納得の上達をご実感いただけることと存知ます

 

皆さまのご受講を

心からお待ち申し上げておりまっす!

よろしくね☆彡

 

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