さーかす書房 拍手のための朗読再考

リアル朗読会を成功に導く戦略

絵の迫力 教室での読み聞かせには必須かもよ☆彡

配架は続くよどこまでも

 

先日

さーかす書房朗読講座

『レトロ児童書を読もう』で

楠山正雄『羅生門』に取組みました

茨木童子つながりで

今回も

さーかす書房手持ちの

鬼の本をご紹介しまーす☆彡

 

川端誠作品は鉄壁の読み聞かせ作品群】

私が絵本ボランティア時代

好んでご披露いたしました

そして

お子たちはじめ先生方からも

必ず大好評いただきましたのが

川端誠先生の作品です

シリーズものもたくさんございまして

その一つに

落語シリーズがございます

古典落語を題材にした絵本ですね

今回ご紹介いたしますのは

その中の1冊

『おにのめん』

古くは上方落語の演目でございます

正確には鬼は登場いたしません

出てくるのは鬼のお面でございますね

ちなみに

描かれている季節は節分

ではなく

年の暮れ でございますよ

 

【おはなしをチョコっとご紹介】

読む楽しみをとってはいけませんが

ほんの少し

内容をご紹介いたしましょう

その前に…

 

上方落語

なので

せりふ部分が上方言葉になっています

絵本ボランティアでご披露の場合

読み手は

どちらかと言うと

関西在住の

つまり大阪弁が使える方が

お読みになったほうが

ベターでしょうか

おうちで

ご家族でお楽しみの場合は

そんなこと全く関係ございません

どうでもよいことでございます

読み聞かせは本来

ご家族との時間を楽しむものですから☆

落語絵本『おにのめん』
川端誠 
クレヨンハウス 
大き目のサイズも
教室での読み聞かせには大切なこと

『おにのめん』

近郊の田舎から

大阪の大店へ奉公に来たお春ちゃん

一生懸命に働きます

が やはり

おうちが恋しい

お母さんが恋しい

子守の途中

通りかかったお店で

見かけたお多福のお面

見れば見るほど

お母さんにそっくりです

お春の健気さに打たれた店主は

お多福のお面をお春ちゃんにゆずってやります

大喜びのお春ちゃん

その日から

お面はお母さん代わり

大事にたんすの引き出しにしまい

毎日お面に話しかけ

ますます奉公に励みます

そんなある日

奉公先の若旦那が

お春をからかってやろうと悪ふざけ

お多福のお面を鬼の面にすりかえました

そうとは知らず

引き出しを開けたお春ちゃんはびっくり仰天!

これは一大事!

優しいお顔のおっかさんが

鬼となった!

きっと

故郷のお母さんに良からぬことが起きたのだと

鬼の面を片手に

誰にも言わずにお店を抜け出した

無我夢中でふるさとを目指します

お春がいなくなって

お店は大騒ぎ

お春!お春!と

主をはじめ

店の者が総出で探します

皆は

「お春にもしものことがあったら…」と

心底心配いたします

店での大騒ぎも知らず

ひたすら母のもとへ急ぐお春ちゃん

ところがその途中

盗賊団に出くわして…

 

【この本の魅力は?】

まず

・ストーリー展開のスピード感

次は次はと思わずおはなしに夢中になってしまいます

読み聞かせにはテンポが重要ですよ

次にせりふのオモシロさ

私は地元大阪での絵本ボランティア活動でしたので

・上方言葉でのせりふが大きなポイントです

物語への親しみがわくのですね

そして何と言っても

・お春の健気さです

現代ではどう考えてもまだまだ子ども

でも当時は働き手としての年齢なのです

お春は寂しいながらも一生懸命つとめます

・母親を思いやる優しさ

にも共感できますね

それに加え

・奉公先の主の立派さ

息子の思慮のなさ・悪ふざけを𠮟り飛ばす

店の者といっしょに

ただただお春の無事を祈り探す

主の人情の厚さと

奉公人を大事にする大店の品格を感じますね

そしてそして!何と申しましても

・絵の魅力!絵の凄さ!です

黒く太い輪郭線が迫力と力強さを観る者に与え

否が応でも

物語の臨場感を盛り上げます

実は教室での読み聞かせには

絵の明確さが必要なのです

後ろの席のお子さんたちにも

しっかりと見える

と言うことが

聴く・観る集中力を持続させます

ご家庭や

あるいは5,6人くらいで円になっての読み聞かせなら

この点に留意する必要はございません

大勢のお子さんを前に

絵本をご披露する場合は

教室の隅々まで届く絵

どのお子さんにも届く絵

と言うのも

大事な選書ポイントですね

 

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