さーかす書房 拍手のための朗読再考

リアル朗読会を成功に導く戦略

栞がわりの一枚の名刺

配架は続くよどこまでも

叔父からもらい受けたサスペンスもの

配架のための手入れをしておりますと

本の間にいくつかの栞

 

古い時代の本は

栞にも

各出版社の創意工夫が見られます

今は

たいていの栞は

小さな短冊スタイル

書いてあるイラストや文言は違いますが

どの出版社さんのも

ほぼ同じでございますね

 

【紙の本には必需品】

今では

凄くアナログな感じのグッズ

本の栞

ですが

紙の本を読むなら

案外必需品ですね

美術館や文学館などのお土産売り場でも

ミュージアムショップって言うんですか

必ずと言っていいほど

本の栞が販売されています

お寺や神社などでも

お守りや厄除けといっしょに

栞が並べられていますね

旅行途中の買い物なら

軽くて小さくて

全く荷物にならない

ほどよいお土産ですものね

もしかしたら

栞ファン

しいては

紙の本ファンも

まだまだ健在なのかもしれません

 

【ペンは剣よりも強し?】

剣の栞
ペンは剣より強し
ってことなのか…
はたまた別に意味はないのか?
印刷後
型を抜く際
裁断紙に
無駄が出るムズカシイ形ですなぁ
贅沢な形と言っても良いかも…
講談社 Roman Booksシリーズ
黒岩重吾作品

【企業応援?】

栞が勧業銀行さんのCMに

協賛企業の応援なのでしょうか?

今ではお見掛けしないスタイルですね

これは短冊と言えども
かなり太目
「かんぎん」こと
日本勧業銀行さんのCM栞です
オリジナルキャラクターの
「のばら」ちゃんも☆彡
当時の
キャッチコピーは
「ばらの勧銀」だったんですね
かんぎんさんは
現在の「みずほ銀行」さんの前身

栞 裏面
かんぎんさんの
金融商品の紹介になってます

栞がはいっていたのは
1964年
東京オリンピック
競技解説本です
表紙の画像はメダルでしょうか?

【たかが栞されど栞】

栞こみでの一冊の本・作品

と言った気合を感じます

出版社さんの意気込みが伝わってまいりますね

どれもたいへんに個性的です

これが昭和の時代なのでしょう

現代は

個性よりも

均一感

突出しない

フラットな感じが

皆さんに好まれるのかもしれません

 

で 最後は…

 

【こんな栞が出てまいりました】

栞がわりに
ページに挟まれていた名刺
防衛庁」とあります
その下には
大阪地方連絡部
役職は
募集広報担当官

これは かつて叔父の本でした

私に本との出会いをつくってくれた叔父です

無口な

でもたいへんに優しい人でした

見るといつも本を読んでいる

そんなイメージ

家族からも「本の虫」と呼ばれていたくらいです

この本を読んでいた頃の叔父は

家業の呉服屋を継いで

数年たった頃であったでしょうか

本当は大学に進みたかったのだと

一度 母から聞いたことがありました

高校の先生が

叔父の成績を惜しんで

何とか進学させてやってくれと

家に訪ねてこられたそうです

ま それもいろいろな事情で

結局のところ

進学を諦めることになったのですねぇ

お得意様から頂戴した名刺なのか?

ちょっと無頓着なところのある叔父でしたから

頂いた名刺を

ひょいと読みかけの本に挟むってことも

あったかもしれません

あるいは

名刺の主は叔父の友人で

その方が何年ぶりかに訪ねてらして

「やぁやぁ 元気かね?」

てな感じで

お互い名刺交換して

来客後

また本を読んで

あれ 栞がない

と言うことで

さっきもらった名刺でも

てなことなのでしょうか?

 

ページにはさまれた一枚の名刺

ただそれだけなのだが

在りし日の叔父がよみがえります

小説をお書きになる方なら

こう言ったところから

物語を展開させていくのでしょうか?

事件ものにするのか?

ノスタルジックな回想ものになるのか?

くしくも

栞がはさまれていたのは

推理小説

ま 下手な推理はやめておきましょう

 

本好きの叔父 過去記事はこちら 読んでね!

circus-shobou.hateblo.jp

 

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