さーかす書房 拍手のための朗読再考

リアル朗読会を成功に導く戦略

無料開催にはワケがある!? ハロウィン朗読会

【朗読のための本棚】

  —あなたの声と拍手のために

無料開催にはワケがある!?

今月末の月例朗読会は、【ハロウィン】がテーマです。

ハロウィンといえば、仮装して町を練り歩く人々。

すっかり日本の季節行事として定着しましたね。

もしかしたら、クリスマスのイベントにも負けないくらい、

華やかに盛り上がっているのではないでしょうか。

絵本の世界でも、

ハロウィンをテーマにした作品がたくさん出版されています。

子どもたちにとっても、

毎年楽しみにする恒例行事になっている証拠でしょう。

ということで、今回もプログラムに絵本を入れました。

2冊ほどご披露する予定です。

■ 大人も楽しむ「絵本朗読」

絵本は子どもだけのものではありません。

当店の朗読会では、

大人のお客様も絵本朗読を楽しみにしてくださっています。

それは、読み手が「読み聞かせ」ではなく、

朗読を念頭に置いた読み方を心がけているからではないかと思っています。

ちなみに、「読み聞かせ」という言葉が、

いつまでたっても私の中でしっくりこない。

そこで勝手に「絵本朗読」と呼んでおります。悪しからず。

絵本は、今や当店の月例朗読会に欠かせない演目の一つとなりました。

ところが、この絵本朗読をお届けするには、

無料開催という条件がついてまいります。

■ 絵本を読むにも、お金がかかる!?

著作権フリーの絵本が、まったくないわけではありません。

が、国立国会図書館デジタルコレクションなどで探してみても、

候補となる作品は数えるほど。

読める絵本は相当に限られてきます。

では、有料の朗読会で、いろいろな絵本を自由にご披露するには?

なんと言っても著作権の手続きや使用料の問題がございます。

「使用料?払えばいいじゃないか」

はい、ごもっとも。

が、さーかす書房のような超超弱小商いにとっては、

なかなか厳しいお話でございます。

使用料を負担して有料の会で絵本を取り上げるとなると、

かなりの赤字になってしまいます。

ということで、あえての無料開催。

無料だからこそ、プログラムに組み込める絵本演目です。

■ ハロウィンから連想ゲーム。何を読む?

もちろん、絵本朗読だけではありません。

私自身の朗読演目もございます。が、

さて、ハロウィンをテーマに、いったい何を読むのか?

ハロウィンそのもののお話ではありません。

言葉の連想ゲームでございます。

【仮装】から【変装】へ。

【ケルト】【お菓子】【いたずら】【蜘蛛】【魔法】【かぼちゃ】……。

キーワードはいろいろと出てまいります。

さて、どれを選書の手がかりにするか。

あれこれ迷った末、

今回は【変装】と【ケルト】に決めました。

【かぼちゃ】も、最後まで候補に残っていたのです。

戦時中の食糧難の時代、小さな土地でかぼちゃを育て、雑炊にして飢えをしのいだ。そんな内容の日記作品があります。

苦しいとも、つらいとも書かれていない。

淡々とした筆致で綴られた、暮らしの記録です。

ハロウィンパーティーにあふれるごちそうや、

おどけたジャック・オー・ランタン。

そのかぼちゃとは、ずいぶん違いますね。

「えーっ! そんなん、テーマというより、こじつけやん!?」

ありがとうございます!

こじつけ・ごり押し、得意です。

……褒めてないっちゅうねん。

■ 変装といえば、やっぱり『たのきゅう』

まず、【変装】をキーワードに選んだ演目は、

落語でもおなじみの『たのきゅう』です。

以前から一度チャレンジしてみたかった作品。

国立国会図書館デジタルコレクションからの選書です。

『たのきゅう』には、いくつかの本があります。

落語速記本、児童劇、童話などなど。

せっかく読むなら、

やはり「変装」の場面が醍醐味となっているものを選びたい。

ところが、これがなかなか難しいのです。

変装の場面は面白くても、ほかの場面がいまひとつだったり。

作品全体の流れも考えると、そう簡単には決まりません。

私のイメージは、川端誠先生の落語絵本『たのきゅう』です。

うわばみを前に、命がけで役者魂を発揮するたのきゅうさん。

次から次へと姿を変えていきます。

なかでも、見開き2ページを縦長のコマに区切り、

その一つひとつに違う姿のたのきゅうさんが描かれた場面!

静止画なのに、なんというスピード感。

ページいっぱいに広がる早変わりの面白さに、

ワクワクしてしまいます。

あの瞬時に姿を変えていくスピード感を、朗読でなんとか再現したい。

さて、首尾よくまいりますでしょうか。

どうぞ当日のお楽しみということで。

■ もう一つは、ケルトの古いお話

もう一つの演目は、ケルトの古いお話集から選びました。

ハロウィンは、もともとケルト民族の行事に由来するそうです。

10月31日は、日本風にいえば大晦日。

そして11月1日が新年にあたるのだそうです。

新年を迎える前日に、

ご先祖様の霊を迎える儀式だったともいわれています。

大晦日であり、お盆でもある。

そんな感じでしょうかねぇ。

ということで、

今回はスコットランドやアイルランドの民話的なお話を朗読いたします。

作者、というより、正確には編者が楠山正雄。

楠山正雄の著作そのものは著作権保護期間を満了していますが、

書籍の装丁や挿絵などには別の著作権が残っている場合があります。

今回の本もおそらくそれにあたります。

ネット公開されているものの、著作権はしっかりと残っている。

が、新刊書店では、もう見つけることは難しいでしょう。

どうぞ、さーかす書房ならではの選書、朗読をお楽しみください。

■ 無料だから聴ける。

今回の「無料にはワケがある!?」。

ま、そんなようなワケでございます。

テーマから逸脱したこじつけ選書も、

ハロウィンの「Trick いたずら」と思召して、どうぞ笑ってお聴きください。

朗読の出来栄えが皆さまにとって、おいしい「treat」になりますよう、

精一杯つとめますね。

是非お越しください。お待ちしております。

今回の朗読会、近鉄文化サロン上本町様Instagramで応援していただいてます。
誠にありがとうございます!

 

掲載記事はオリジナルです。無断での転載・ご使用はご遠慮ください。

 

 

 

たくさんのポチっとをありがとうございました!

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たくさんのポチっとをありがとうございました!

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シニア部門が圏外から62位にランクアップ

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皆さま、たくさんのポチっとを

ありがとうございました!

心より感謝申し上げます。

どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

注目記事に選ばれました!

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ありがとうございます!

注目記事に選ばれました⇩

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これもひとえに、

皆さまのご高覧、ご声援のおかげでございます。

心より感謝申し上げます。

これからもよろしくお願いいたします。

 

追伸

遅ればせながら、火曜日のはてなランキングご報告。

残念ながら圏外。

が、ポチっとしてくださった皆さま、

本当にありがとうございました!

とても嬉しいです☆彡

 

セリフは設定力が決め手

シリーズ

【朗読*ちょっと不都合な真実】

字のない絵本で試してみよう!

 

朗読講座を開催しています。

そこで気づいたこと。

それは、朗読読み手は、

セリフが得意な人とそうでない人に分類できると言うことです。

以前も当ブログで

「練習しても上達が望めないのはせりふである」と書きました⇩

circus-shobou.hateblo.jp

今回はもう少し踏み込んで、

セリフが上手い人の共通項 です。

その共通項とは、

「状況を設定する力」です。


いくつもの「ありがとう」

さーかす書房朗読講座では、

セリフのトレーニングとして、こんなことをします。

例えば、

「ありがとう」

という言葉。

誰もが知っている、感謝を表す言葉です。

では、

この「ありがとう」を、いろいろな状況で言ってみましょう。

例えば

  1. 心から感謝を込めて「ありがとう」
  2. 「有難迷惑なんだよ」という心のつぶやきが聞こえるように「ありがとう」
  3. 命の恩人に、危機一髪を救ってもらったときの「ありがとう」
  4. 素直になれず、照れくさそうに「ありがとう」
  5. 幼い子がしてくれたことを、ねぎらい、ほめるように「ありがとう」

同じ「ありがとう」ですが、ずいぶん違います。

もちろん、ほかにもいくらでも設定できますね。

「別れ際のありがとう」

「本当は怒っているけれど、ありがとうと言わなければならない場面」

「涙をこらえながらのありがとう」……などなど。

どんな5パターンでもよいのですが、

ひとまず5パターンほどを実際に演じてみましょう。

ごくシンプルな作業ですが、

セリフが得意かどうかが、かなり明確に知ることができます。


でも、本当に大切なのは、その先

しかし本当に大切なのは、ここから一歩先なのです。

上記のような条件、設定をご自身で考え出すことができるかどうか。

それが最も大切な物差しです。

条件を提示されれば、

上手い下手の幅はあるにせよ、

なんとかそれらしい表現ができるものです。

ところが、

「では、あなた自身で『ありがとう』の状況を5つ考えてください」

となると、ハタと困る。

何にも出てこない。

ここで、かなりの人が脱落してしまいます。

つまり、

与えられれば出来る

では少々不足。

自身で設定できればかなり有望です。


「設定できる人」とは?

では「設定できる人」の特徴は?

それはいろいろな要因があるでしょうが、

一つ言えることは、

経験値が高い、と言うことです。

豊かな体験が、空想力の素地となってくれるからです。

ただ素地となるには、

体験したことを言語化できるのかどうかも大切なポイントです。

セリフは技術だけではどうにもならない領域があるのです。

練習量が気持ちよく反映してくれない分野です。

設定ができる人は、

たとえ今は表現技術が未熟でも、伸びしろがあります。

実際、そのような上達を間近で拝見する時が、

私が講座を開催してたいへんに幸せを感じる瞬間であります。


 

「いきなり言われても」はタブー

こういう練習をすると、こうおっしゃるのです。

「いきなりそんなことを言われても……」

「もう少し考える時間があればできるんです……」

でも、「いきなり」が大切なのです。

即興で出来るか否か?

即席にともかく何かしらのことができる、

と言うのは、

その人の中にたくさんの引き出しがあると言うことでもあるのです。

たくさんの引き出しを持ち、

なおかつその中から引っ張り出す力がある。

これは、朗読読み手にとっては大きな強みです。

朗読は、

「家で一人、じっくり時間をかけて練習するもの」

と思われがちですが、瞬発力も大切な要素です。


地の文とセリフは、別物

朗読では、地の文は鍛錬によって上達します。

上達の速度は違いますが。

発声、滑舌、アクセントなど、

練習すれば克服できる分野です。

が、セリフは少し違うジャンルなのです。

それは前述のとおりです。

ただ、

「セリフが苦手なら、朗読をあきらめましょう」

ということでは全くありません。

セリフがない作品は探せばたくさんあります。


自分に合った選書とは

選書については、朗読のためのと言うことですが、

もう一つのシリーズ、

【朗読のための本棚】あなたの声と拍手のために

でも、ずいぶん書いて参りました。

自分に適した選書となると、つい、

「自分の好きなジャンル」

「自分の声に合った作品」

となりがちです。

もちろんそれも、有効で大切な視点です。

が、もう一つ物差しがあります。

自分のセリフ力に合った作品を選ぶ。

選書する力は、

朗読を長く続けるには必須ですね。


もう一つの試金石――文のない絵本

セリフが得意かどうか。

これを試す、もう一つの方法があります。

文のない絵本が試金石になってくれます。

字のない絵本と言えば、

ガブリエル・バンサン『アンジュール』でしょうか?

描かれているのは絵だけ。

絵のみで、刻々と物語が展開していきます。

この絵本で、読み聞かせができますか?

かなりの即興力が求められる作業ですね。

 


もたもたしても、最後まで物語にできる人

スムーズに何のミスなく完璧に読む必要はないのです。

言葉に詰まってもいいのです。

「えーっと……」となってもいい。

途中でもたもたしてもいい。

それでも、

最後まで物語を完結させることができる。

それが大切です。

それが出来たなら、

あなたは朗読の読み手として、とても有望です。

経験に裏打ちされた空想力の賜物だからです。

朗読読み手にとっては大きな強みです。


朗読は「読む」だけではない

朗読は読む作業ですが、

実は読む以前のところが案外ポイントだったりするのですね。

表現に迷ったら、

ちょっと立ち止まって、

ご自身の日常、身の回りで見聞きしたことを

思い出してみてください。

必ずヒントがあります。

きっとあなたの中にも、

幾通りもの「ありがとう」があるはず。

それをいっしょに、探ってみましょう。

さーかす書房朗読講座は、

きっとよいお手伝いができると思います。

 

掲載記事はオリジナルです 無断での転載・ご利用はご遠慮ください

これも字のない絵本です。
絵本ですが、かなりの厚み。
見開き右側に絵、左側は全くの白紙です。
先日の下賀茂神社古本まつりで見つけました。
只今展示しています。
あなたの物語、お聞かせくださいね。

朗読演目新規開拓のための力強い助っ人

シリーズ【朗読のための本棚】

あなたの声と拍手のために

 

お題

朗読するには

演目となる本と

演目を探すための本が必要 と言うか、こっちが重要

 

朗読の読み手さんのお困りごと、

それは何を読むかと言うことでしょう。

つまり演目の決定です。

経験を重ねるほどに、レパートリーは増える。

が、増えたと言えども

既存のレパートリーの中から選ぶとなると、

「え?またそれ?」と言うことに。

と言うのは、朗読会の観客はある意味、固定客だからです。

毎回新規のお客様で客席が総入れ替え

と言うのはほぼありません。

なので、レパートリーの開拓は常々怠ることなく、

こちらはいつも新規でと言う努力が必要です。

 

🔲定番作品・定番作家も尽きて

朗読の読み手はたいがい、

青空文庫を活用します。

著作権フリー作品が自由に閲覧、かつ活用できる

ネット上の図書館です。

登録も必要なく、無料で利用できる誠にありがたいサイトです。

著作権フリー作品をと言うのがミソ。

朗読読み手の中には、

著作権料を支払っても商いが成り立つ方が稀にいらっしゃいますが、

それは、本業がしっかりとある方に限りますね、ほとんど。

なので、

無料で(誰に断りを入れる必要なく)活用できる作品が

何よりなのです。

まずは、文豪たる文豪あたりを攻めていきますね。

例えば、森鴎外・夏目漱石・芥川龍之介・太宰治等々、

もう少し大衆よりでは、

山本周五郎や岡本綺堂でしょうか?

児童文学も演目として人気で、

宮沢賢治・小川未明・新見南吉等々が人気どころです。

が、やはり

皆さんが「好き!」とお感じになる作品はたいてい似通っていて、

ここに演目かぶりが起こります。

そうなると、

朗読に適しているか否かなんかもうどうでもよく、

手当たり次第、

このあたりの作家さんを読み尽くすことになります。

で、

文豪作品頼りだと、

つまり、演目を探す術が青空文庫のみだと、

ネタ切れが起こりがちになります。

 

🔲国立国会図書館デジタルコレクション

当ブログでたびたびご紹介しております、

国立国会図書館デジタルコレクション。

こちらは、膨大な作品数です。

ネットで自由に閲覧できますが、

狙い目は【保存期間満了】作品。

完全に著作権フリー作品です。

が、ここでハタと多くの方が戸惑うのです。

確かに星の数ほどの作品群、

であるから余計に、

何を手掛かりに探せばよいのか?

と言うことですね。

検索枠にワードを入れれば、

何かしらの書籍がずらーーーっと

一覧表示されるのですが。

つまり、

その検索枠に「何を入れるの?」

と言うことでございます。

 

🔲検索する糸口が必要

そこで重宝するのが、

ネタの糸口となってくれる資料的書籍です。

これも、ネットでと言う手もありますが、

私は何度も見返す必要のあるものは紙の本をおススメします。

ちょっとした隙間時間に手軽に使えるのがよろしいのです。

演目探しのヒントとなる資料的な本は、いくつかございますが、

今回は、

先日出かけた京都下賀茂神社糺の森での

古本まつりでゲットした本をご紹介しましょう。

 

🔲伝説と奇談は他の作品へのリンク度が高め

ご自身が主にどんな系統の物語を読もうとなさっているのか?

それによって、使う資料も違いますが。

大雑把に申しますとリアルな朗読会での選書では、

・季節感を大事に

・季節ごとの自然の情景はもちろん

・日本古来からの年中行事

を核に選書を進めるとうまくいきます。

もうひとつは、日本各地に今なお残る伝説でしょうか?

これらはいわゆる昔話にもリンクし、

あるいは怪奇的伝説にもつながっていきます。

また土地の歴史にも大きく共鳴しているのです。

そして、こういった伝説は、

さまざまな物語の元ネタになっていたりします。

それは著作権フリーのお古い作品のみならず、

現在の作家さんも大いに作品の題材・モチーフに活用なさっているのです。

つまり、

これらの伝説等に含まれるワードが演目探しの糸口となり得る。

加えてこれらの知識を得ることで、

さまざまな物語を読む素地が形成されると言うことです。

朗読するにあたって、

その作品の背景となるものをどれだけ持ち得るかが、

魅力的な朗読につながる大きなポイントなのです。

さてさて、前置きが長すぎました。

実際のお役立ち書籍をご覧ください。

 

🔲シリーズ『日本六十余州 傳説と奇談』山田書院

どうです?この書影と言うか面構え。
いいですねぇ!
タイトルロゴ、かっこよすぎじゃないですか!
表紙画の迫力と相まって見事です。
地の色を赤にしたのも凄い。
好きなんですね、こんな感じが、私。
ちなみに、これは近畿地方を取り扱った1冊です。
シリーズ16冊と特別号2冊のうち15冊を獲得。
また展示会を開催しますね。

日本各地に伝わるありとあらゆる伝説・奇談が、

地域ごとに1冊と言う構成で解説されています。

ていねいな解説文と、

何より魅力なのは豊富な写真と絵です。

今に伝わる物語のその場所が幾枚もの写真で見ることができる。

史跡や舞台となった建物などなど、

それは非常に楽しく興味深いものです。

全部で16冊と二冊の特別号。

その中で、近畿関連が4冊もある

と言うのが私にとってはとてもありがたいことです。

以前当ブログで、

朗読会開催地にまつわる演目をおススメする記事を書きました⇩

circus-shobou.hateblo.jp

つまり、私にとりましてはご当地ネタがたっぷりの資料となるわけです。

誠にありがたい!

記載された伝説・奇談そのものを探すことも可能です。

または、

気になる記事の中からこれはと言うワードを抜き取り、

それを検索枠に入れることで、

関連した物語・作品を探すことができるのです。

そして、

読む作品の背景的な知識を深めることにも、

大いに役立ってくれるのです。

 

🔲痛恨のミス

京都下賀茂神社糺の森。

広い砂利道の両脇に、

所狭しと古書店さんが並んでいます。

目移りして、

あれもこれもと見るわけですが、

そんな時ふと、

呼ばれたような気がして、

スーッと一つのテントに吸い寄せられることがあるのです。

ツカツカと急ぎ足で。

見ると目の前にお目当ての本が。

今回、このシリーズもそんな感じで手に入れることができました。

が、ちょっと離れたところに、

特別号の(後から知ったのですが)、

『城と古戦場』と言うのがあった。

あれも?と気が付きながら、

なぜか除けてしまっていた。

目の前にあったのに、

ゲットできたのに、

痛恨のミスでございます。

絶版ものなのにね。

いつかまた出会える日を楽しみにいたしましょう。

 

🔲これからのさーかす書房の朗読会、どうぞお楽しみに!

さて、演目を探せる環境が少しずつ整ってきました。

がんばりますよ。

どうぞお楽しみになさってくださいね。

 

掲載記事はオリジナルです 無断での転載・ご利用はご遠慮ください

裏面はスタンプラリーになっています。
スタンプラリーに気が付いたのは最後のお店。
店主さんがこのチラシを手渡してくれたんですね。
「えーっ!こんなシステムあったの?最初にちょーだいよぉ」
知らなんだ、と言うことで、
¥400の金券獲得ならず(;´д`)トホホ
領収証を提示して再度お店をめぐる元気、
すっかり消耗していた・・・

 

無声録画の怪奇

シリーズ

【朗読*ちょっと不都合な真実】

 

一人運営の朗読会の

こまごまとした不都合(不具合?)

 

朗読会開催の折、私は録画をしています。

●見返すことで、次回の工夫のヒントになります。

これは、私自身ももちろんですが、

読み手として参加してくださっている方へのものでもあります。

講座受講生さんが参加してくださっています。

ので、これも一つの課外講座として捉えています。

本番でもありますが、トレーニングとして活用いただいています。

もう一つは、

●実績として残す

AI時代ですので、それが本当に開催されているのか?

あるいは架空の朗読会なのか?

と言うことろを明確にということでしょうか。

あとは、

●CMとして

SNSで開催後の報告として投稿することで、CMなると考えています。

書房内の様子もご覧いただけますしね。

 

……というわけで、今回も録画しました。

そして、朗読会も無事終了。

「さて、録画を確認しよう」

再生。

???????????

画像は録画されているが、

音声が、ない。

え?

朗読会なのにぃ!

音声なしぃ!!!

(;´д`)トホホ

一人運営の「録画問題」

こんな類のミスが時々あります。

第1回開催の時は、

スマホ録画はできているが、

パソコンにあげることができませんでした。

これは、スマホが古すぎたせい、だと思います、たぶん。

スマホが古すぎての不具合は録画に限らず、

ちょこちょこございましたので、

一念発起して最近買い換えました。

一人での作業が、自身にはあっています。

ま、それくらいの規模であると言うことでもあります。

なんですが、

やるべきことはけっこう多いですね。

会場の設営をして、

・いつもの朗読教室を会場に、座席の設置です。

・チラシ作成や、玄関先のポスター作成

・そしてファブリーズ(なんやそれ?)

お客様を迎えて、

自分も出演して

・つまり、朗読講座意外に新たな作品のトレーニング

(朗読講座取組作品は、自身も演目として事前に練習します。)

終わったら片付けて、

さらに写真を撮ったり、録画したり。

そして、その後にはSNSやブログでの発信。

また、「録画、ちゃんとできているかな?」

と思いながらも、本番中に確認するわけにはいきません。

で、今回の始末です。

まぁ、また良い工夫があるでしょう。

 ーーー前向きなのか、いい加減なのか。

でも収穫はあった

ま、こじつけのようなことですが、

音声なし録画にも意外なメリットがございました。

一人運営となると、

これくらいの厚かましさは必要なのでございますよ。

残念な気持ちでつらつらと無声録画を見ておりますと、

気づきました。

表情がダイレクトに気になる。

今までは、声の表情で実際の読み手の表情が隠れていた。

と言うか、フォローされていた。

が、音声がないとどんな表情で読んでいるかが、

はっきりと確認できたのです。

そのことに気づくことができたのは、

一つ、受講生さんの表情の豊かさです。

音声がなくても、

何か和やかな朗読の様子がうかがえました。

問題は、ワタクシ。

次回は、顔の表情にももう少し気を配ります。

 

無声のシュール感

絵本で、

全く文字のない作品がありますね。

代表的なものが

ガブリエル・バンサン『アンジュール ある犬の物語』。

文字がないので、描かれた絵だけで物語を追っていく。

すると、作品を手渡された読み手それぞれに、

個々の違った物語が出来上がるというしかけ。

作り手と読み手が作り上げる物語と言ってもいいかもしれません。

が、

朗読の音声なしって・・・?

かなり、シュールでどちらかと言うと不気味でもある。

怪談朗読会終了後のおまけの怪談?

だったのかもしれません。

 

*追伸*

無声録画は、お詫びの言葉を添えて、

ご参加の受講生さまにお届けすることにします。

より良い朗読の向上のために、

いつも録画をお渡ししているんですがねぇ。

う~ん、

今回に限っては、「そんなん、要らん!」って感じですかね。

相すみません です。

 

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朗読演目 落語つながり

シリーズ【朗読のための本棚】

あなたの声と拍手のために

落語つながり

 

私は「読みたい人」

私は朗読講座を開講しておりますが、

同時に、自分自身も朗読したい派です。

では、何を読みたいのか。

これが、少々特徴的かもしれません。

今回のお題は、口演速記本。

浪曲、講談、落語……口演速記本にもいろいろありますが、

今回はその中から、

落語の速記本についてお話しいたしましょう。


江戸噺は、速記本が豊富

江戸噺についての速記本は、

古い時代のものがかなりたくさん残っています。

国立国会図書館デジタルコレクションでは、

保存期間が満了した、

つまり著作権の保護期間が終了した作品を探すことができます。

これが、なかなか面白いのです。

古い本を一冊、また一冊。

「これは読めそうだ」

「これは面白い!」

そんな瞬間が、好きなんですねぇ。

ところが――。

上方落語は探すのがムズカシイ。

もちろん、著作権の問題を考えなければ、

素晴らしいものはたくさんあります。

例えば、桂米朝師匠が著されたもの。

こちらは私も幸運なことに、ハードカバー版が手元にございます。

私は、どちらかと言えば上方のものを朗読したい。

それだけに、これは誠に残念なことでございます。


なぜ上方落語の速記本は少ないのか

まったくの素人の勝手な推測ですが。

上方の落語家さんには、

「演目は、演じたその場限りのもの」

という感覚が、東京よりも少し強かったのではないでしょうか。

同じ演目であっても、

・会場によって違う。

・その時に集まってくださったお客様によっても違う。

・演者の気分や、その日の空気によっても違う。

つまり、落語の物凄さは、ライブにのみ存在する。

そんな感覚です。

もちろん、東京の落語家さんにもその感覚は強くあったと思います。

けれど、それにもまして、

「落語というものを文化として、後世に残していこう」

という気概が、江戸噺にはあったかもしれません。

……ま、これはあくまでも私の想像ですが。


桂小南、上方であって江戸噺

上方落語の速記本もないわけではありません。

桂小南師匠の速記本です。

この方は、もともとは上方の落語家さん。

その後、東京でご活躍なさった方です。

ですから、速記本も正真正銘の上方言葉というわけではありません。

東京の方にもわかりやすいように、言葉を少々江戸に寄せてあります。

例えば、

『小南の落語(大阪落語叢書)』

という、素晴らしい速記本があります。

ネット上で自由に閲覧することはできます。

が、ここには【裁定】の記載があります。

つまり、完全な著作権フリー作品とは申せません。

私の朗読会では、避けておくべき演目です。


読みたいが読めない「黒木屋」

ところが、この『小南の落語』の中に、

「黒木屋」

というお話がございます。

これが、私は非常に好きなのです。

京都・三条寺町にあった呉服商の物語。

言葉も美しい。

そして、最初の場面には一瞬、怪談めいた雰囲気もある。

「これは、朗読したい!」

……なのですが。

前述の【裁定】がありますので、朗読会でご披露するのは控えております。

読みたい、けど、読めない。

これも、朗読作品を探していると出会う、ちょっと残念なこと。


怪談「同じ十二日」

その少し先に見つけておりましたのが、

「同じ十二日」

というお話です。

これは『怪談と奇談 古今情話』という作品集の中の一作。

私は怪談・奇談も、ぜひ演じたいジャンルの一つです。

「何か、いい怪談話はないかしら」

と探していたところ、この作品集。

これが実に素晴らしい。

作者は元新聞記者の方で、序文には、

「これは、すべて本当の話である」

という趣旨のことが書かれています。

こういうところにも、私は強く惹かれてしまいます。

ところが――。

これまた【裁定】。

なかなか思うようにはいきません。


若手上方落語家の悲恋物語

さて、「同じ十二日」に戻りましょう。

これは、ある上方の落語家の悲恋物語です。

ですから、内容そのものは落語ではありません。

上方言葉でもありません。

けれど、主人公は上方の落語家。

そして、彼を援助する東京の落語家として登場するのが、朝寝坊むらく師匠。

こちらは実在の落語家です。

実話って感じがいたしますね。

これが、実にいい話なんですねぇ。

作品そのものの面白さはもちろんですが、

怪談であり落語にもつながる、

という楽しさがあります。


あった!著作権フリーの上方落語

そこで、さらに探しました。

「保存期間満了」の上方落語関連作品はないものか。

すると、ありました。

『桂派落語選』

これは、まさに上方落語の作品集。

しかも【保存期間満了】です。

これは嬉しい。

中には、たくさんの面白いお話が収録されています。

その中でも、私が好きなのが、

「いなり俥」(いなりぐるま)

です。

今では、あまり演じられない演目だそうです。

それもまた、おもしろいではありませんか。

そして何より、舞台となる場所がいい。

松屋町。

大阪では音を縮めて「まっちゃまち」と呼びならわしていますね。

高津など、聞き慣れた大阪の地名が登場します。

こういうところも、上方落語の楽しさです。

これは、ぜひチャレンジしたい作品です。


一旦、落語から離れて

ここで一旦、落語から離れてみましょう。

「上方言葉」に特化して探してみる。

すると、案外、美しい上方言葉に出会えるものです。

その一つが、

森暁紅「旅は道連れ 道中会話」

という作品。

これも作品集の中の一作です。

大阪の人間が東京見物に出かける。

そして、作者いわく「ぼろくそ」に東京の観光地をけなす。

そのやり取りが、昔懐かしい、古き良き時代の上方言葉で繰り広げられるのです。

落語ではありません。

けれど、これはもう、

「ほぼ落語やないですか」

と言いたくなるような内容。

会話の応酬が実に面白いのです。

「これは面白い!」

と、当ブログでご紹介しました⇩

circus-shobou.hateblo.jp

すると受講生さまからご希望がありまして、

ただいま取り組んでいただいております。

気に入りの作品でレッスン、

これも、マンツーマンレッスンだからこそできることですね。


なんとか着地、落語つながり

今回のお話の終点です。

先日、さーかす書房にて夏の特別企画、

「怪談朗読会 第二弾」を開催いたしました。

たくさんのご来場、誠にありがとうございました!

今回、私自身が二作品をご披露することになりまして、

その一作が、

岡本綺堂先生の作品です。

怪談と言えば、岡本綺堂か田中貢太郎か。

そう言ってもよいほどの二大巨頭。

それだけに、皆さんがお演じになる作品でもあります。

選書を気をつけませんと、

「また、それ?」

となりかねません。

そこで探し当てたのが、ある落語家が体験した物語。

なんとか着地できました、落語つながり!

選んだのは、

『月の夜がたり』

というお話。

月にちなんだ三つのお話で構成されています。

三つ全部となると、演目としては少々長い。

そこで、落語家の話ということもあり、

最初の「二十六夜」にまつわる物語をお聴きいただきました。

これは東京の落語家さんのお話です。

怪談から落語に、

探せばつながる、好きなもの。


おまけ 森暁紅と桂小南と

そして、もう一つおまけのお話。

先ほどご紹介した、

「旅は道連れ 道中会話」

の作者、森暁紅先生。

この方の代表作に、

『芸壇三百人評』

があります。

三百人の芸能人を次から次へと、

かなり辛口に評していく内容。

なかなか手厳しい。

その森暁紅先生がこの著作の中で、

前述の桂小南師匠を褒めていらっしゃるのです。

あちらを探していたら、こちらにつながる。

こちらを読んでいたら、別の作品が気になってくる。

朗読演目探しの醍醐味でしょうか。


「読みたい」がつなぐ古い書籍

こうして振り返ってみると、

「上方落語を朗読したい」と、

速記本を探しているうちに、

江戸落語に出会い、

上方落語に出会い、

怪談に出会い、

上方言葉に出会い、

実際の朗読会の演目にまでつながっていく。

これが、私にとっての

読む(朗読する)ことのもう一つの楽しみです。

有名な作品だから読む。

皆さんが読んでいるから読む。

それももちろん、よいでしょう。

でも、古い本の中を自分で探して、

「おや、これは面白いぞ」

と見つけた作品に取組んでみる。

お客様からも、

こんな話があったのですね、と

ありがたいご感想をいただけます。


素人の落語好き、どうぞご勘弁を

ド素人が、

「好きだから」

という理由で、

落語家さんのまねごとをする。

これには、いろいろなご意見もございましょう。

それは、重々承知之介。

それでも。

古い本を読み、

古い言葉に出会い、

その言葉を自分の声で。

私は、これが楽しいのです。

ですから――

ま、ひとつご勘弁を。

 

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