🔳前回までのおはなし
同じ「朗読会」でも
・リアル朗読会(さーかす書房推薦朗読でございます!)
・zoom朗読
どう違うのでしょうか?
と言うお話をして参りました
結論!
リアル朗読会とzoom朗読会は別物!
であるから
それぞれ練習内容が違ってきますよ
ので
zoom朗読会は気軽に開催できることが何よりの利点ですが
何回経験しても
リアル朗読会には強くなれない
リアル朗読会を最終目標とするならばでございますよ
リアル朗読会の成功を目指すならば
読みの練習とは別に
「場にのまれない」トレーニングが必要です
そのトレーニングがカリキュラムにしっかりと組み込まれておりますのが
さーかす書房朗読講座です!
とコマーシャルで終了いたしまた
今回は
朗読会ではないけれども
たくさんの方がご参戦なさっているYouTube朗読について
考察いたします
YouTube朗読を発表会ととらえるか否かは別といたしまして
明らかに
・リアル朗読会
とも
・zoom朗読会
とも 全く違う性質のものでございますね
と申しますのは
🔳ハッシュタグ「睡眠導入」の意味するところ
YouTube朗読
本当に色々な方々が公開なさっていますね
プロのアナウンサーさん・ナレーターさん・声優さんなど
声のお仕事の方々
またアマチュアの皆さんも
趣味の集大成あるいはご自身の鍛錬
と言ったことで読まれています
が
プロ・アマ問わず
おしなべて たいていの方が
ハッシュタグ あるいは形容詞としてつけてらっしゃいますのが
「入眠剤」
あるいは
「おやすみ前の」
あるいは
「作業用BGM」
と言った文言でございますね
つまり
はなしの内容
物語を
「がっつり聴いてくれンでもエエよー!」
「そうそう 聞き流してくれたらエエねンよー!」
「何やったら 寝てもらってもぜんぜん」
「うん ぜんぜんぜんぜん! かまへンよ そんなん」
「むしろ 寝てほしいねンからぁ♡」
ってことでございますよね
ちょっと考えてみてください
リアル朗読会でも
zoom朗読会でも
この文言 演者さんや司会者さんがおっしゃるのを
お聞きになったこと ございますか?
まぁ ございませんね
結果 そうなったと致しましても です
めちゃめちゃ多ございます 朗読中の居眠り・スマホ遊び
朗読の巧拙関係なく
是非 お聴きください!
と念じて練習してきたわけでございますから
聴いてもらわンと アカンのです
🔳YouTube朗読は読書・黙読に限りなく近い個人的作業
読む側も聴く側も
「眠ること」を大前提とする読み方(朗読)
となりますと
聴く側(お客様)視点から申し上げると
これはほぼ 個人的な読書
あるいは黙読
であると考えるべきでしょう
つまりお客様の
・読んでもらっている
・聴いている
と言う感覚を極力希薄にする必要がございます
あたかも ご自身が読書しているような
頁を繰って字を追っているような
感覚でございますねぇ
ある種の静寂すら感じます
だから 眠れるのでございます
あと付け加えるならば
🔳NOT!一発勝負
読み手・聴き手両者ともに
一発勝負ではないと言うことです
YouTubeの場合
読み手は基本録音でございますから
たまに生配信なんてこともございますが
失敗が許されます
録り直しが可能でございますからね
一方聴き手は
聞き返しが可能です
巻き戻し再生が
いつでも何度でも です
通常の朗読会では
お客様は一回しか聴けない 聞き逃しができないワケでございます
朗読は読み手に色々な工夫・テクニックがいるように思われがちですが
実は 聴く側(お客様)に相当の才覚が必要です
つまり通常の朗読会会場(zoom画面であっても)に存在する緊張感はほぼありません
両者ともにです
それは聴く姿勢一つとってみても…
寝転んで聴いていいワケですからYouTubeは
読んでもらっている
聴いている
けど
ほぼ本 つまり読書である と言うことでしょうか
オーディオブックとはまさにYouTube朗読のことである
と思ったりします
ではもう少し具体的に
眠れる読み方とは?を見て参りましょう
🔳眠れる条件
まず
・表現は必要ない むしろ邪魔
と言うことでございます
でも
全ての表現をとっぱらって読むのは
表現するよりムズカシイのかもしれませんね
朗読方法としてよく言われますのが
緩急をつける
でございますね
簡単に申しますと
物語を盛り上げていくテクニックでございます
でも こんなのつけたら眠れません
・どこまでも均一な声量と声音
声の極端な強弱は眠りの妨げになります
表現があり過ぎる声音も邪魔なだけ
でございますね
・完璧なアクセント・無声化・鼻濁音
聴いていて
ほんの少しでも
「え?」と言ったひっかかりがあるとダメなのです
なので アクセント・無声化・鼻濁音は完璧でなければなりません
忍者変装の心得に
記憶に残ることをしてはいけない
と言うのがあるそうです
例えば服装
汚くても美しくてもいけない
目立っちゃ いけないのです
あと匂い というのもありました
よく推理小説なんかで
つけていた香水から犯人が判明
と言うのがございますが
臭くてもいい香りでもダメなんだそうですね 忍者は
つまりYouTube朗読に求められるのは
究極のさりげなさ・スマートさでしょうか
・ともかく ともかく! いい声~!
ハッシュタグBGM
でございますから
音楽であれ!と言うことでございますね
物語ではなく むしろ声を聴かせろ!ってことですね
美しく!流れるように!でございます
まぁこう言った条件を兼ね備えた方が
数あるYouTube朗読の中でも
何万 何十万と言う再生回数を獲得なさっているのでございますね
裏返しますと
睡眠にお悩みをお持ちの方がたくさんいらっしゃると言うことでございましょう
心地よい睡眠をサポートする心強い味方
それが
YouTube朗読の一つの役割かも知れません
あと これはホントに蛇足ですが
🔳作者はどう感じるか?
YouTube朗読は
著作権フリー作品を朗読しているワケでございますから
著作権フリー作品とは作者死後70年経た作品のことです
作者さんが実際のYouTube朗読をご覧になることはない
と申しますか不可能でございます が
たまに著作権を無視したルール違反の方 いらっしゃいますね
朗読で作品を公開することが
好きな作家さん・好きな作品を応援することだ!
とお考えかも知れません
が 著作権フリーでない場合は
むしろ逆になります
作家さんが一番にお望みになることは
作品が つまりが本が売れることなんですね
内容を公開されてしまったら
本を買わずともタダで読めて(聴けて)しまうワケです
売り上げに影響するワケですねぇ
実際に
図書館に配架されることもイヤだ!
と考えてらっしゃる作家さんも多いです
ご自身の作品につけられた
ハッシュタグBGM
とか
入眠剤
とか
聞き流し
なんて文言をご覧になったら
どないなもんでございましょう?
とチョット考えたりもします
精魂込めて書き上げた作品でございますからね
出来るなら
真剣に聴いてチョンマゲ! ではないでしょうか?
と申しますか 確実に逆鱗に触れます
ま 全くの 要らぬお世話でございますが
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