さーかす書房 拍手のための朗読再考

リアル朗読会を成功に導く戦略

一世を風靡!立川文庫 書き講談

講談速記本を実際に講座で学習したときのおはなし その1

 

🔳前回までのおはなし

お出掛けを朗読につなげよう

と言うお題で

夏休み 出掛けましたのが

長岡京名刹:楊谷寺でございます

古くから眼病治癒霊験あらたかと言うことで

参拝客がひきもきらず

今は花手水のお寺としてSNSで大人気でございます

さてはて 楊谷寺が登場致しますお物語は ないかいな?

と 探し当てましたのが

上方落語『景清』でございます

朗読演目探しには二つのありがたいサイトがございますよ

とご紹介致しましたのが

青空文庫

もいいけど

国立国会図書館デジタルコレクションを是非!

『景清』も

国立国会図書館デジタルコレクションで見つけました!

と言うことで

選書ノウハウのほんのさわりをお話し致しまして

そのつながりで

落語速記本

・いかにメリットたくさんの朗読演目であるか

演目としてはムズカシイ!とおっしゃるならば

・セリフ・間の取り方の猛特訓に最強のトレーニングテキスでございますよ!

と力説致しました次第です

本日は

同じ速記本でも

講談速記本について

これは 実際に私の朗読講座でのお話しでございます

では 使用いたしました作品の紹介から

 

🔳立川文庫『牛若と弁慶 武士道精華』

国立国会図書館デジタルコレクションからの選書でございますね

野花散人 著

『牛若と弁慶 : 武士道精華』

立川文明堂

大正3

もちろん 「保存期間満了」

この表記が肝心です 

つまり著作権フリー作品でございますよ

 

お古い書籍でございますね

 

立川文明堂

かつて大阪の博労町にありました

立川文明堂と言う出版社が

シリーズ化いたしまして

絶大な人気を誇りましたのが

この立川文庫でございますね

たつかわ と読むのでございますね

ことに有名でありますのが

大阪城夏の陣を舞台に

真田幸村の活躍を描きました一連の物語

さすが 大阪の出版社でございます

 

立川文庫

講談速記本とご紹介致しましたが

正確には

「書き講談」と呼ばれるジャンルでございます

書き講談とは

実際には速記をしておりません

口演速記したかのような文言で綴られた作品なのでございますね

講談のあらすじを聞き それを作者が講談調に直書きしたものです

このシステム

講談師:玉田玉秀斎の義理の息子

山田阿鉄が考案いたしました

玉田玉秀斎師匠にもいろいろにお物語がございます

が それはまたの機会に

 

○作者:野花散人(やか さんじん)

これは個人名ではございませんで

立川文庫の執筆はたくさんの書き手で成り立つ集団体制でございました

ので

その集団の総称を「野花散人」としたのでございます

 

○『牛若と弁慶 武士道精華』

立川文庫シリーズの一作が

本日ご紹介の

『牛若と弁慶 武士道精華』でございます

精華 と申しますのは

まぁ 真髄 と言う様な意味合いでございますね

カッコええですねぇ

真髄 やて! 

さーかす書房もいずれは

『朗読精華』なんて本を出したいものですな

いや

『アンチが真髄に! さーかす書房の朗読道』

の方がよろしいか

いやッ 楽しみやな ホンマ!

・・・夏の終わり 暑さにやられたようでございますねぇ 気の毒に

牛若と呼ばれておりました頃からの

義経と弁慶との物語でございまして

なかなか長編でございます

ので 

講座で実際に使用いたしましたのは

一番最後のおはなし

「關守りの情け」

関の旧字「關」がまた カッコよろしいやンか

つまり 皆さまよくご存知の

「安宅の關」の一席でございますね

歌舞伎でも文楽でも

大演目 大人気の名場面でございますよ

 

で なぜ

この講談速記本

正しくは「書き講談」作品を

講座テキストと致しましたか

その選書理由でございますね

ここが肝心なのでございます!

 

え?

長い?

ま 実際 いろいろご指摘もいただいております ばぶっ!

 

ではこの続きは次回と致しましょう

どうぞよろしくね

 

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