さーかす書房 拍手のための朗読再考

リアル朗読会を成功に導く戦略

大丈夫⁉リレー形式の朗読

欠伸を誘う朗読会

解決策はこれだ!

 

コメント いただけませんでしたぁ…

残念!

ま 「朗読」自体 アンチですからね

今日も元気に解説いたします

一問ずつみていきましょう!

今回は問1です

大前提は

さーかす書房の朗読方法で読むならば

つまり

作品読解から朗読表現を考える

これが土台設定でございますよ

 

お題は

演目:田中貢太郎圓朝の牡丹燈籠』を

三人グループでリアル朗読会を開催する

会の形態は以下のA・B・Cの三通りとします

 

A. 『牡丹燈籠』一作を3人のリレー形式で最初から最後まで読む

B. 『牡丹燈籠』一作をパーツで読みわける:3パーツに振り分け

     パーツ1  地の文

  パーツ2   男性セリフ6役 

                        萩原新三郎・伴蔵・平左衛門・白扇堂勇斎・坊主・新幡随院良石

  パーツ3     女性セリフ3役 お露・お米・おみね

C. 三人が違った三作品を読む ただしメインは必ず抜粋朗読で

 例)メイン:田中貢太郎圓朝の牡丹燈籠』は確定

   サブ1   :   ?

   サブ2   :   ?

 

で 第一問は

この3方法A.B.Cのうち

問1 読みの稽古が最もムズカシイのは?

 

答えはA

理由は?

さーかす書房の朗読法で読むならば 

三人の作品のとらえ方を統一する必要が絶対なのでございますね

綿密なすり合わせがなければ

物語のテーマも三人三様となり ズレます

そうなると

お客様にどう聴こえるか?

物語に連続性がなくなり

別な三作品を聴かされているかの如く でございます

登場人物のとらえ方も微妙に違う

と セリフの感触(聴く側)が違ってくる

結果 誰がしゃべってる?となる

お客様は 耳だけで物語を追わなければいけません

統一感がないと 混乱するのです

つまり こうなると

作品の魅力・面白さが大きくそがれます

お客様は物語に没頭できなくなるのですね

つまり退屈な朗読 と言うことでございます

会場のざわつきも こんなところに原因があります

 

さてさて

物語の読解を共有する

これはなかなかにムズカシイですよ

作品の受けとめかたは人それぞれでございます

小説に限らず

日常の一つをとってもおわかりになるでしょう

同じ物事を見ているつもりでも

その見え方・感じ方は千差万別

それぞれの経験してきたことや環境などで

とらえ方は全く違ってくるのでございます

 

仲良し三人グループで楽しく!のつもりが

それぞれの主張ゆずらずケンケンガクガク

仲良しさんが空中分解 朗読会も頓挫する

多いですね このパターン

反対に 例えば女性同士の三人とあれば

ともかく お互いの「和」を最優先する傾向がありますからね

お客様に楽しんでいただく は二の次なんですね

お互いの意見を尊重して

角の立たぬことに一点集中

無難にナカをとった挙句

中途半端なつまらん出し物

と言う場合も 多々あります

読む側にとっては

一見 一番イージーで扱いやすい

三人リレー朗読ですが

お客様の側にたって考えると

(オモロイかオモロナイかです)

相当な準備が要ります

かなり難易度が高いスタイルですね

・読む前の物語の討論

・それからの朗読の稽古

三人そろっての練習時間が十二分に必要です

今はzoomもありますので

合同稽古もたやすくなりましたが

それでも時間のやりくりはお互いたいへんです

さーかす書房的朗読法で

となりますと

かなりハードルの高い開催スタイルかと存知ます

…でも多いんですね このリレー朗読…

 

では次回は問2について

おはなしいたします

自宅庭 柿の木と夏の空

最後までお読みいただき ありがとうございました!

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